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きらめくケア・ナビは、文部科学省の生涯学習振興事業委託費による委託事業として、
東京未来大学福祉保育専門学校が実施した平成29年度「専修学校による地域産業中核的人材養成事業」の成果物です。

介護コラム

介護と香り ③

香りを利用したコミュニケーション


 これまでは香りの癒し効果について取り上げてきました。今回は少し角度を変えて、コミュニケーションツールとしての香りの使い方を見てみましょう。


  脳内での香りのはたらき



香りをかぐことで、脳の前頭葉と呼ばれるところに血液が巡るようになります。前頭葉は思考、想像力、意欲、記憶を司る司令塔の役割を担っています。認知症の中にはこの前頭葉への血流が減ることで症状が出るものもあります。そのため、前頭葉への血流が増えるよう香りの刺激を与えることは、症状を緩和できる可能性があるといえるでしょう。


 ではどのように、香りを使って日常生活でコミュニケーションを広げていけるでしょうか。今回は2つの方面からコミュニケーションを発展させてみましょう。

 


  アイデア① 最後にかいだのはいつ?

その日の昼ごはんやおやつで出た食べものの香りをかいだ時、「この前これを食べたのはいつ?」「誰と食べた?」「どこで食べた?」など、最近のできごとや思い出を聞いてみましょう。香りをきっかけに記憶を引き出すことで、脳内の「思い出す」パイプを丈夫なものに鍛えることができます。


   アイデア② 香り連想ゲーム

 同じく香りをかいだとき、「これは何のにおい?」と訊くのに加え、答えが出たら更に「○○といえば…?」と問いかけ、その生産地や材料を使ったほかの料理など、連想されるものを答えていきます。懐かしい料理名が聞かれることもあるでしょうし、時代と共に生産地や消費地が変化したことを知るきっかけになるかもしれません。

 可能であれば介護者の側で、生産地や食材についてその場で調べられるとよいでしょう。「○○で有名な△△県は…」と地名から連想が広がるかもしれませんね。


■     ■

香りを使ったコミュニケーションということで、今回は2つの方法を紹介しました。

いずれの方法でも、利用者さんと接する中で「思い出させよう」「覚えさせよう」するのではなく、おしゃべりをするつもりで話しかけてみましょう。また介護者の連想を話すことで、会話に新しい展開が生まれるかもしれません。

利用者さんに触れること、話しかけること。介護にはコミュニケーションの場面が多くあります。様々な側面から利用者さんを知ることで、利用者も介護職員も肩の力を抜いてコミュニケーションが取れるのではないでしょうか。


 


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