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東京未来大学福祉保育専門学校が実施した平成29年度「専修学校による地域産業中核的人材養成事業」の成果物です。

介護コラム

介護と香り ②

認知症ケアへの活用

 

 前回の記事では介護職員のセルフケアの一例として、香りの活用をご紹介しました。今回は利用者に対する香りの活用についてご紹介します。

 

■香りで引き出される記憶

 「懐かしい香り」という表現に違和感がないように、香りと記憶は密接に結びついています。鼻から吸引された香りの成分は鼻腔内の器官を通じて、短期記憶を担う海馬を刺激するのです。

 香りを感じるだけでも脳は刺激を受けますが、香りをきっかけに記憶を引き出す練習―以前同じ香りを嗅いだのはいつ、どこであったかを思い出してみる―や、学習に発展させる―食べ物や植物の匂いであれば、その特産地を調べてみる―ことも効果があると、星薬科大学の塩田教授は主張します。

 日頃のケアの中で、香りを使ったアクティビティを実践することも、ケアに香りを取り入れる一例と言えるでしょう。

 

■香りを活用したケアの一例

 神奈川県・横浜市の介護老人保健施設における、香りを用いた取り組みをご紹介します。

この施設では認知症の入所者に日中の数時間、レモングラスの香りをディフューザーで広げた室内で過ごしてもらっています。これにより、①物忘れの改善、②日中の行動活性化と夜間の安定した睡眠、③集中力ややる気の向上という変化が見られるようになりました。認知症の症状として①物忘れの増加、②時間の認識に支障が出ることによる昼夜逆転状態、③気力の低下が挙げられることと比べると、症状が改善したといえるでしょう。

 

■香りの活用は、利用者も介護者も

 レモングラスの集中力を高める効果は認知症患者に留まらず、集中力を要する日ごろの業務にも有効と言えます。前回の記事で紹介したように、レモングラスの芳香水を噴霧してマスクの着用など、香りを日常生活に取り入れやすくなっています。

 また先述の施設のようにディフューザーがなくても、アロマスティックをデスクに置くことで、香りを身近に感じることができます。

 

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